
最後の恋は甘めの味で
第9章 相合傘
強い口調で足を止め、上条くんを見据える。
上條くんも釣られるように足を止め、私を見る。
その瞳は強くはなかったけれどしっかりと力を持っていた。
上條くんは困ったように片手で首を抑えた。
「取り敢えず、歩きませんか?こんなところで止まってたら通行の邪魔ですし」
気付けば私達は歩道の真ん中に立っていた。
急ぐ人達が迷惑そうに通り過ぎていく。
どこうと急ぎすぎて足をもつれさせる。
「っ!」
倒れそうになるところを上條くんの大きな手に支えられる。
「大丈夫です。急がなくても。自分のペースで行けば」
そんな何気ない気遣いの言葉が胸のど真ん中に入ってきた。
........そうか.....私......
上條くんも釣られるように足を止め、私を見る。
その瞳は強くはなかったけれどしっかりと力を持っていた。
上條くんは困ったように片手で首を抑えた。
「取り敢えず、歩きませんか?こんなところで止まってたら通行の邪魔ですし」
気付けば私達は歩道の真ん中に立っていた。
急ぐ人達が迷惑そうに通り過ぎていく。
どこうと急ぎすぎて足をもつれさせる。
「っ!」
倒れそうになるところを上條くんの大きな手に支えられる。
「大丈夫です。急がなくても。自分のペースで行けば」
そんな何気ない気遣いの言葉が胸のど真ん中に入ってきた。
........そうか.....私......
