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最後の恋は甘めの味で

第12章 一番の笑顔

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私達は自分達の部署を離れ、現在自販機のソファにて頭を冷やし中。


本当に良くお世話になる場所だ。


「ほんっっっっとうにムードぶち壊し魔ですよね」


恨みったらしく上條くんが言う。



ぅ......否定はしないけども.....



だけど、今回は確実に貴方が悪い。


「ここ、会社よ?誰かきたら」

「来ませんよ。納期明けの土曜に何が嬉しくて会社来るんですか」


それもそうだ。


私だったら来ない。


っていうかもうそんな時間なのか。


上條くんが戻ってきてから多くのことが起こりすぎて時間の感覚がなくなっていた。


「それで、今更ですけど、なんであんな時間まで暁さんあそこにいたんすか」


頭を冷やしていた缶コーヒーを上條くんは頭からどかした。

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