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最後の恋は甘めの味で

第2章 生意気

最後の一滴を上條くんが飲み干したのを確認したところで口を開く。




「じゃあ、また明日。夜ふかしして遅刻するんじゃないわ」



「は?」

「は?」





またもや言葉の途中で遮られたが上條くんの口から発せられたその1音が気になり思わず私も口にする。





「は?ってなによ....」



「なによって.....まさかこれだけで謝罪ですって言いませんよね?」





飲み干した缶を持ってそう告げる上條くん。




私は頭に?マークをいっぱい浮かべる。





これだけって....

十分でしょ......






そう思っているうちに上條くんは席を立ち、私を見下ろした。

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