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最後の恋は甘めの味で

第15章 振る

足早に向かった場所は滅多と使われない休憩室。


どんと真ん中にマッサージチェア1台。


部屋の7割以上がそいつによって犯されているそれはそれは狭い部屋。


大人2人が入ればそれで限界。


この部屋を作った意味を会社に問いたいくらいにはいらないと思ってる。


「本当、名前マッサージチェア室に変えればいいのに」


マッサージチェアに触れて部屋を見回す上條くん。


ふいにそんな上條くんと視線がぶつかった。



言わなきゃ



と思い、口を開くも


「あの」

「仕事の話ならもう就業時間終わってるんで聞きたくも話したくもないんですけど」


あっさり遮られる。

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