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最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち

わざとらしく部屋を見回せば、暁さんと視線がぶつかった。


その時、暁さんの目が何かを決めたように光ったのが見えた。


「あの」

「仕事の話ならもう就業時間終わってるんで聞きたくも話したくもないんですけど」



ぬわぁああああ

何言ってんの、おれぇえええ



心の中で自分を戒めるも言ってしまったものは仕方ない。


苦し紛れに不機嫌そうな顔を作る。

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