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最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち

逃げてた理由、”罪悪感”。


何に対する?


俺に対する、だ。


だったらきっと暁さんの心は既に俺に傾いてる。


それをさらけ出せない理由が先程も言っていたように元旦那の存在なんだろう。


「ね、ねぇ.....もう分かったから、離して......」


俺の手の中で暁さんの手が微かに震えてるのが分かった。


それが怯えからではないと直感で察した俺は少しカマをかけてみることに。


「それでいてもう振るっていう”罪悪感”は消えたわけですし、逃げる理由も無くなりましたよね?」

「え?!ちが」

「じゃあ、何に対して”罪悪感”、感じてたんですか?」

「~~~~!!」


耳まで真っ赤にして俺を睨む暁さん。

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