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最後の恋は甘めの味で

第18章 揺れ動く

息が整い初めて、頭がきちんと整理を始める。


目前の上條くんがなにで悩んでいるかは知らないが


私の目は確実に上條くんの下半身の膨らみを捉えていた。


最悪の事態だけは避けなきゃ、と思うのに私の中心はそれを期待するようにひくひくと動いた。



もう!落ち着きなさいよ!



自分の体に喝を入れ、考えを今一度張り巡らそうとしたとき


「アホか......俺......」


漏れる上條くんの声。


目を覆ってた手は、上に伸び、私の手首を縛るネクタイを外した。


体が無意識にビクッと反応する。


怯えからくるそれを刺激しないように優しく私に触れる上條くん。


跡がついたと思われる手首に優しく口付けをされた。


「........ごめんなさい......跡、ついちゃいましたね.......」


上條くんは本当に反省モードらしく、しゅんとしている。


私の胸がむず痒くなる。


貴方が確実に悪いのに、なぜだか私が悪いみたいな気持ちになる。



罠......?罠なのね?


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