テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第18章 揺れ動く

驚いた様に上條くんが目を見開く。


「だ、から.....」

「勝手なものよね。ここまで乱暴にしといていきなりそんな弱々しい顔見せて」

「!!」


別に責めるつもりは全くなかった。


なのに、そんな言い方しかできない自分が嫌で仕方ない。


上條くんの顔が暗く下に落ちる。



.......許して

こうやって嫌な女演じないとそこまで来た言葉が今にも出そうで......



「また、逃げてるんですか.....」


ピンポイントに指摘されカッと頭が熱くなるのを感じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ