テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第18章 揺れ動く

「何が悪いの......?上から目線で悪いけど、貴方を私の中で1番にすることはできないわ。そんなの貴方を傷付けるだけじゃない。私はそれが」

「違いますね」


上條くんの鋭い瞳が私を射る。


私は思わず言葉に詰まってしまう。


「暁さんは俺の事が可哀想と同情してるつもりでしょうけど、実際はそんな綺麗なもんじゃないでしょう?」


何もかもを見透かすように上條くんは言葉を連ねる。


見ないようにしていた私の汚いところ。





いや......







やめて........








言わないで........












「暁さんは自分が汚い女になりたくないだけですよ。元旦那さんと俺で二股を掛けるようなことをしたくないって.......だから.......」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ