
最後の恋は甘めの味で
第22章 聞こえた想い
『...................』
しばらくの沈黙。
君島さんの質問に悩んでいるのかはたまた酔って寝てしまったのか。
後者な気がして仕方が無い。
寝る暁さん。
ホテルで一度見たことがあるけど、酔っているとまた一味違うんだろうな
想像じゃなくて間近で見たい気持ちを抑える。
これ以上聞き続けたら体が勝手に動いてしまいそうだ。
でも、今は涼といる。
しかも俺が誘ったんだ。
このまま聞き続けるのも涼に失礼だろう。
俺は配慮して切るに指を置こうとしたのだが、涼の手がそれを止める。
横を見れば涼が首を横に振った。
なんで.....
目で訴える。
好きな人、気になる!
.......あぁ、そう
