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最後の恋は甘めの味で

第26章 告げる想い

この男、起きてる。


確信した私のイライラはピークに。


ドンとガラスを叩き、無言の圧力をかける。


すると、上條くんが顔の上の雑誌をどけ、鍵を開けるどころか腹を抱えて笑い出した。


上條くんのツボが分からず、眉間に皺を寄せ、じっと見詰めていると


笑いながらも上條くんの親指が後ろの席を指した。



?なんなの?



私は素直に後ろに行き、ドアを見詰めハッとする。


すぐにドアに手をかけ引けば開くドア。

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