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最後の恋は甘めの味で

第1章 2:00過ぎ

ガチャリと扉を開け、弄る気持ちを存分に込めて話し掛ける。




「上條くん、仕事熱心なのね。こんな遅くまで仕事してる人この会社であなただけなんじゃない?」


「........」




上條真也(かみじょうしんや)、改め私の後輩は恨みったらしく私を睨みつける。


そりゃそうだ。

その原因は私にある。



だけど私はそんな彼を気にせず歩みを進め続ける。




「どう?作業は進んでる?」




にっこりと笑い、話し掛ける。




「.........」




返答はない。



どうやら本当に怒っているらしい。

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