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最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

これからもこの状態が続けばそのうち



.......自然消滅?



嫌な想像は考えれば考えるほど膨らむばかり。


だけど、原因の私が図々しくいろいろする勇気もない。


ハァと溜息を吐き、席を立った瞬間、ガッと掴まれる腕。


驚いて顔を上げれば見えるちょっと怒っているような佳世の顔.......


とその後ろに何故か嫌そうな真也の顔。



佳世さん........?まさか......



私の嫌な予感は的中。


佳世は親指でグッと後ろを指し、表出ろやと笑顔で合図なさった。


いやいやと首触れど腕を掴まれている私に抵抗する術はない。


佳世はそのまま引き摺るように私と真也を拉致したのだった。

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