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最後の恋は甘めの味で

第30章 もしもの話

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現在居酒屋。


私、佳世、真也の異色メンツ。


そして、絶賛


「それは最低ね。暁が」

「そうでしょう?暁さん、最低でしょう?」


本人目前にして本人を責めよう会が開催されている。


「それでいきなり頬叩かれてー」

「うっわ......真也くんの顔叩くとかマジありえない」



ちょっと、佳世さん?

貴女いつの間に真也くん呼びになったの?



場違いにも佳世に餅を焼いてしまったじゃないか。


その呼び方はわざとなんじゃないかと思うとなんて腹立たしいことだろう。


時折、2人して変な顔で私を見たかと思うとはぁとハモる溜息もまた腹立たしい。


そしてそうやってされる原因が私自身にあることも腹立たしくて仕方ない。


だから2人に何を言われても口を出さないと決めたのだ。



私って偉い......



グスンとわざとらしく鼻を鳴らした時耳に入る真也の声。


「まあ、でも、正直もう許してるところはあるんですけど」


そのことに対し佳世ははぁ?と激しく反応したけど


私は心の中で真也様仏様!と真也のことを拝んでいた。

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