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最後の恋は甘めの味で

第31章 惚れすぎ注意報

それを遮るように、マフラーを下に下げ、現れた真っ赤な唇に


触れるだけのキスを落とした。


「っ!ちょ、ここ、あん」


恥ずかしさからか支離滅裂な言葉を発する暁さん。


それも愛しくて今一度唇を寄せたとき、暁さんが腕をクロスさせ顔の前でバツマーク。


「.......なんですか?それ」

「そ.....そんな優しいキスは一日一回までです......」



なんだそりゃ



クスッと笑い、手を退かせば見える暁さんの真っ赤な顔。


もう一度したい気持ちを抑え、指を暁さんの指に絡まらせ恋人繋ぎ。


「これで、寒くない」

「ちょっと.....これじゃマフラー、取れないじゃない....」

「いいじゃん。どうせ俺にプレゼントしてくれるんだろう?」


繋いだ暁さんの手の甲に優しくキスをすれば


暁さんは満更でもない顔をしたのだった。

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