無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

暁さんと入れ変わるように俺も脱衣所に入り頭を洗い、軽く体を拭く。


着替えて、外に出れば俺のスウェットを着て俺の匂いを纏った暁さんが、立っていた。


その状態でいることがどれほど俺をくすぐることか。


顔を出す獣を必死に押さえ込み、暁さんの手を引き、寝室に入った。


男女、二人きり。


しかも付き合ってて、寝室。


そんなシチュエーションですることもしないのは悲しいけれど


素直に俺の横に寝転がった暁さんを見れたのでそれで満足することに。


そんな暁さんは黙っているけれど、きっと聞きたいのだろうと俺から話を切り出す。


「1番目の子の話、ですよね」

「.......」


暁さんは声には出さず、首だけ縦に振った。


その様子もさながら本当に不安のようで。


暁さんは俺の胸に顔を埋めた。


「暁さん、勘違いすんなよ？これは過去のことだし、俺は割り切ってる。今は暁さんしか見えてねーんだから」


ギュッと抱き締めれば暁さんの力が少し緩んだ気がした。


それを確認してから俺は話始める。















俺の初恋と








その相手ーーー













ーーーー”雫”について