無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝




遡るは高校時代。


容姿も才も今より断然輝いていた。


だから当然のように彼女がいなかったことなんて無いわけで


その人数が1人であることももちろんなかった。


そんな俺を


ふしだらな男だとか


最低な男だとか言う奴は山程いたけど、特に気にしてはいなかった。


だって、寄ってくるのは女で俺じゃない。


誘うのも俺じゃない。



ほら、な？

俺、全然悪くない



今思えばすごく痛くて目も当てられないけど


あの時の俺は少なくともその状況を楽しんでいたし、そんな自分が好きだった。


それに、俺に寄ってくる女はおおよそ好きなところを聞けば


”顔”と返って来るやつばっか。


俺の中身を見ようともしないから


その関係は”恋人”になる訳はなく”セフレ”で止まったまま動かない。


まあ、本気で恋愛をするつもりもなかったけど。


そんな風に俺は


自由気ままに体だけの快感を楽しみながら高校生活を送っていたんだ。