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最後の恋は甘めの味で

第33章 初めての..... 後編

くだらない。


くだらなすぎる。


そして、気付かなかった俺は、一体、なんなんだ.....?


俺が原因だっていうのに......



謝らなきゃ



その思いが溢れ俺は、教室を出ていこうとした。


すると体は意思と反し、後ろに傾いた。


見ればじゃんけんに勝利した女が俺の腕を引っ張ったようで。


「......離せよ」

「いや......だって立花さんのとこ
行くんでしょ?」

「は?お前に関係な」

「嫌よ!!だって真也はみんなのものでしょ?!立花さんのとこに行ったら立花さんのものになっちゃうんでしょ?!」


その瞬間かちりと何かがハマる音がした。



あぁ......そうか......



あの時心に宿った温かみも


こんなにイライラするのも


俺が











立花さんを好きだからなのか










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