テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第33章 初めての..... 後編

担任に立花さんの住所を聞いたところあっさりと教えてくれた。


「でもな、上條、立花は.....」


担任の言葉を最後まで聞かず俺は傘もささず、学校を飛び出した。


走っている最中に頭が冷えたのか気付いた喜びより


俺が原因で立花さんがと言う思いが出てきて胸に痛みが走った。


早く伝えたいという思いと謝らなきゃという思いが混ざって心の中がぐちゃぐちゃだ。


だけどどうしようもなく立花さんに会いたくて仕方ない。


君の顔が見たくて仕方ない。






謝って、


想いを告げて、


抱きしめて、


早く、自分のものにーー






自分勝手にもそう思った。


君のことだから、きっと真っ赤な顔をして頷いてくれると


そう、思ったのに....

ストーリーメニュー

TOPTOPへ