
最後の恋は甘めの味で
第5章 最悪の日
「........お疲れ様....です」
ぼそっと呟かれた声は缶が落ちるガコンという音にかき消されたかもしれない。
まあ、消されたなら消されたで別に
と思っていると上條くんが自販機を背に口を開いた。
「なんでしょうか」
飲む姿さえも映える上條くんはどうやらなぜかちょっと機嫌が悪いようだ。
口調がとてつもなく荒いというか......強いというか....。
どちらにせよ私が当たられるいわれはない。
「なんで機嫌悪いのかな?上司に当たるってどうかと思うんだけど。それともなに?美人社長にアタックして玉砕でもした?残念だったわねー。無敗の男と言われた貴方が」
なぜ後半部分を言わなければいけなかったのか。
分からないが口から出てしまった言葉はもう回収できない。
当然のように、上條くんの眉間に皺が深く刻まれる。
買ったものを一気に飲み干し、遠くにある狭い口のゴミ箱に投げ、見事入れる。
そんなことには見向きも見せず、上條くんの足はゆっくり確実に私の元へと運ばれる。
そして....
ぼそっと呟かれた声は缶が落ちるガコンという音にかき消されたかもしれない。
まあ、消されたなら消されたで別に
と思っていると上條くんが自販機を背に口を開いた。
「なんでしょうか」
飲む姿さえも映える上條くんはどうやらなぜかちょっと機嫌が悪いようだ。
口調がとてつもなく荒いというか......強いというか....。
どちらにせよ私が当たられるいわれはない。
「なんで機嫌悪いのかな?上司に当たるってどうかと思うんだけど。それともなに?美人社長にアタックして玉砕でもした?残念だったわねー。無敗の男と言われた貴方が」
なぜ後半部分を言わなければいけなかったのか。
分からないが口から出てしまった言葉はもう回収できない。
当然のように、上條くんの眉間に皺が深く刻まれる。
買ったものを一気に飲み干し、遠くにある狭い口のゴミ箱に投げ、見事入れる。
そんなことには見向きも見せず、上條くんの足はゆっくり確実に私の元へと運ばれる。
そして....
