テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第33章 初めての..... 後編

起き上がる気力もなく、俺は拳を作り、地面に叩きつける。


「くそ......くそっ.....くそ!!」


痛い痛い。


どこもかしこも痛い。


だけど、こんなの全然だ。


立花さんが背負った痛みに比べれば全然....


「ごめんなさい.....ごめんなさい.......本当に......ごめんなさい.......」


届くはずのない言葉を何度も吐き、君に懺悔する。


俺の想いを君に伝える資格はない。



こんなもの、こんなもの.....



思うのに思い出す君の顔に俺の心はまた温かみを帯びるのだ。


君の声を聞きたいと願うのだ。








誰か......






誰でもいい.......











この想いを......この苦しいほどの想いを....








俺の胸の内から.....















消してくれ
















こうして、俺の初恋は幕を閉じたのだ。












==================

ストーリーメニュー

TOPTOPへ