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最後の恋は甘めの味で

第34章 告白と再会

まあ、今は今でその頃に比べたら大人の色気も出てきちゃって


どこぞの女社長さんとも関係持ってたみたいですし?


色男を彼氏に持つと本当に大変だ。


「どう思う?佳世」

「んー......多分、告白もしてないんじゃない?」


佳世は意外な回答を口にした。


”惚れたらとことん手が早い”


それが私がもった真也のイメージだ。


雫さんは話に聞く限りじゃかなりおとなしめ。


真也のことだから上手に丸め込み


キスだってその先だってしてしまっていてもおかしくない。


それを佳世は告白さえしてないと言う。


「それってどういう.....」


続きを聞こうとしたとき、開く屋上の戸。


音に誘われそちらを向けば、そこには見知らぬ男性が立っていた。


ぱっと見、私より年下っぽかった。


その男性はキョロキョロと周りを見回したかと思うと


こちらに視線を向け、ハッとし向かってくる様子だ。


まあ、私の見知った顔ではないしきっと佳世に用が.......


と佳世を見るけれどどうやら佳世も知り合いではないらしい。


来ている男性を無視し弁当を食べ続けている。

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