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最後の恋は甘めの味で

第34章 告白と再会

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仕事も終わり、帰り道。


真也はさも当然のように定時でお帰りになられたのだが


帰り際、終わったらメールをと書かれた紙を机に置かれたので


真意は分からないが、とりあえず従い真也にメールを打つ。


打ってる間思い出すのは、年下くんが消えたあとのこと。


真也はあのあとじっと私を見たかと思えば、はぁと溜息一つ。


何事も無かったかのように階段を降り、部署に戻っていった。


打ち終わり送信し一息つく。


あの時の真也は怒っているというよりただただ呆れているといった感じ。


雫さんのことも未だに聞けてないし


年下くんの言葉も最後まで聞けてないし


真也の態度の意味も分からないし


私の内にはなんだか謎ばかりが溜まっていく。

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