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最後の恋は甘めの味で

第34章 告白と再会

店内に入れば暖かい空気に包まれほっこり気持ちが和らいだ。


店員さんに1名ですかと聞かれ、首を振り真也の元へ。


向かい側に座れば、女性店員の視線の先は私に変わった。


チクチクチクチク.....あー、痛い痛い。


そんなこと知ってか知らずか真也が店員さんに私の分だろうか、ラテを頼んだ。


「お疲れ様です。外、寒かったでしょ?」


私の頬を普通の顔して真也は両手で包んだ。


その手の暖かさに何故だか胸がキュンキュンと鳴る。


「真也、ずっとここに.....?」

「まあ......はい」

「あなた、定時で会社出たわよね?今、もう20:30よ?」


真也が会社を出たのが定時の17:30として私の仕事が終わったのは20:00だから


真也は約2時間30分とちょっとはここに居座っていたことになる。


「はい。それが?」

「なんで待ってたのよ......スーツ姿ってことは家に1度も帰らなかったってことでしょう?」

「......暁さんに早く、2人きりで会いたくて」


真也はそっぽを向きブラックを飲む。

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