
最後の恋は甘めの味で
第35章 嫉妬と罪悪感
こいつ、どこで名前を....
と思うも、思い当たる節がひとつ。
BARに行った時あの電話の奥で君島さんが一度だけ暁さんを呼んだ。
あの一度きりを涼は覚えていやがるんだ。
さすがと思うけどやっぱり怖い奴だ。
でも今それをとやかく言う筋合いは俺にはない。
「彼女に無理させちゃダメよー」
「.......してねぇよ。なんも」
涼はえ?という顔をしたけど無視をし、俺は足早に外に出た。
「.......あの真也におあずけなんて.......暁さんすごいわね....」
