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新聞を読みながらコーヒーを飲んでいると目の前からゴクリと唾を飲み込む音が。


少し顔をずらし暁さんを見れば視線がぶつかったから


少し弄ってみればたちまち暁さんは言葉を詰まらせた。


そして悶々と何かを考え始めた。


そんな暁さんを放置し視線を時計に向ければ


歩きの暁さんが出なければ間に合わない時間帯。


暁さんがぐっとガッツポーズを決めたところで時計を示し、教える。


あたふたとする暁さんを尻目に俺は車だし、とコーヒーを飲む。


そんな時視界の端に捉えたホッとした感じの暁さん。


まさかと思い口を開けば、まだ寝ているらしい。


「へ？だって、真也、車.....」


寝言を仰った。


別に俺は構わないけれど、と思えど一応正論を言ってあげる。


「暁さん、自分で決めたこと、自分で破るつもりですか。”上司”と”部下”が一 緒な車で通勤ってやばくないんですか？ 」


言えば大急ぎで部屋を出ていった暁さんに



そんなにバレたくないのか



と本当の理由が何となく分かるとは言えツキンと胸に痛みが走った。