テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第35章 嫉妬と罪悪感

しかも橋本の手に食べるものはない。


そもそもこんなところで飯を食うわけも無く。



この野郎.....俺を自分の相談が為に呼び出したな.....?



そうだと分かれば俺の中のイライラが溜まる。


「ねぇなら俺、戻るけど」

「あー!待って待って、言うから!」


去り行こうとする俺の腕を橋本は掴んだ。


そしてその勢いのまま言葉を発した。


「俺、君島さんのこといいなって思ってんだけどさ、お前、部下じゃん?なんか噂とか知らねぇ?男の」


その男が現在目の前に!


なんて言えるはずもなく嫌な予感が当たり、気分はガタ落ち。



そうなんだよな.....



俺と付き合ってからなのかその前からなのか


暁さんは意外にモテる。


あの様子だと本人全く無自覚って感じだが。


「君島さんってさ大人っぽくってお弁当とか絶対あれ手作りだし」


暁さんの惚れた箇所を聞いてもいないのに話始める橋本。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ