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最後の恋は甘めの味で

第35章 嫉妬と罪悪感

そんなことお前に言われずとも分かってる。


むしろお前より多くの情報持ってるわ。


教えねぇけど。


必死に話す橋本を無視し、チラリと覗く踊り場。


あの頃の俺は気持ち否定して暁さんの体だけとか思ってたっけ。


そのくせ泣いてたって分かった瞬間あれだもんなぁ。


あの時の自分の行動が痛すぎて仕方ない。



いい思い出とは言えないそれをいい思い出とするために

もう一度ここでなんかするか



ぬぼーっと考えていたところかけられる言葉。


「なぁ!聞いてる?」



あ”ー.....めんどくせぇ。うぜぇ

暁は俺のもんだっつーのに



言えないのがもどかしい。


言ったらこんな無意味なこと聞いてもやもやすることもないのに......


適当に返事をするため視線を戻そうとした時、踊り場に見えた暁さんともう一人知らない男。

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