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最後の恋は甘めの味で

第35章 嫉妬と罪悪感

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帰り道。


当たり前のように無言で。


でも暁さんは俺の傍を離れようとはしなかった。


ずっとずっと......ある一定の距離を保って俺について来た。




部屋に着き、いきなり暁さんに腕を掴まれる。


少し痛かったけれど、俺は何も抵抗をしなかった。


もういっそのこと殴ってほしかった。


暁さんを傷付けた


この不甲斐ない自分を。


情けない自分を。


だけど暁さんは殴ることなく俺を連れて寝室へと入って行った。


俺をベッドに寝かせ、俺に跨る。


そしてそのまま俺のシャツのボタンに手を掛けた。


俺は驚き、その手を止める。


「あき」

「抱いて!!」

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