テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第37章 終わった過去、変わった人



しばらく近況報告兼惚気をたっぷり聞いてもらい


おかわり自由なこの店で何杯目かのブラックを飲んだとき


ふと思い出す昨日のこと。



そういえば.....



「昨日の男性って彼氏か?」


おそらく立花さんと待ち合わせをしていたのは男性だ。


奥にいたから姿は見えなかったけど聞こえた声からして結構年上を連想させた。


立花さんはあーと言って困った顔をした。


「彼氏ではないです」

「え?旦那?」

「なんでそうなるんですか......告白、されたんです。彼に」


それなのに彼氏ではないということは立花さんがお断りをしたということ。



ん?待てよ?



じゃあ昨日のあれは一体なんだったんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ