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最後の恋は甘めの味で

第37章 終わった過去、変わった人

計画を立て、ニヤニヤしていると気持ち悪いと一蹴された。


気にせず席を立ち、お会計は紳士に俺が持つ。


少しドヤ顔をしたけど当たり前と笑われ、撃沈。


外に出れば綺麗な夕焼け空が広がっていて


つい見惚れる。


するとふいに肩を叩かれた。


横を向けば、立花さんはある一点を指差していて。


「あれって、上條くんの彼女さんじゃないですか?」


見ればそこには確かに暁さんの姿があった。



.......は?なんで?

というかいつから....



暁さんの顔、どう考えても絶賛勘違い中。


俺は急いで歩を進めそれを正そうとしたのだが


案の定、暁さんは俺に背を向け走り去っていく。


「あらら....」

「他人事だな.....」

「他人ですもん。早く追い掛けないと”また”失いますよ」


その言葉で確信。


すっかりなにもかもお見通しらしい。


俺は苦笑をし、じゃあと言ってから暁さんの向かった方へ走っていった。










「........さようなら。私の初恋」








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