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最後の恋は甘めの味で

第37章 終わった過去、変わった人

目を開ければ目の前にいた筈の年下くんが横に吹っ飛んでいた。


いきなりの事で状況が把握しきれない。



何が......起こったの?



混乱する私の目の前を通り過ぎる1人の男。


その男からは果てしない怒気が感じられ


今にも年下くんを殴り殺しそうな勢いだった。


私は慌てて男の腕を持ち、動きを止める。


「真也!!私は大丈夫だから!!」


思わず真也と言ってしまったけど今はそれどころじゃない。


私よりは年下かもしれないけど真也にとっては


2,3は上の先輩を殴っただけでも罪は大きいのに


これ以上したら真也はあそこをクビになり兼ねない。


「真也.....?あぁ、そうか。やっぱり。お前ら付き合ってたの」


年下くんは楽しそうに笑い立ち上がった。


「隠してんの?はは......じゃあ、バラしてやるよ!!盛大にな!!」


ははははと楽しそうに笑う年下くんに昨日の面影はもはやない。


真也はそんな年下くんを冷たい眼差しで見ている。


「.......どうでもしろよ」


その声は重く冷たくのしかかる。

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