テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第38章 ブラック香る甘い恋

いつの間にやら女子達の視線は注目だけでなく殺気も含むように。


おー、怖い怖い。


それなのに真也ははぐらかすどころか


もっと恋人なのだと断定することをする。


私の手を掴み、まさかの恋人繋ぎ。


私はありえな過ぎて硬直。


女子の中には泣き出す子さえいた。


そんな地獄絵図の中、真也が動く。


空いているほうの手の人差し指を口元に持っていき、シーのポーズ。


たちまち場は静まり返った。


そのままのポーズでにこりと甘く微笑めば崩れ落ちる女性数人。


こいつは一体何者なのだ.....


女子達を少し痛い目で見れどすっかり真也の虜らしい。


真也を見ている目が全員ハートマークだ。


そんな彼女らに向かい真也は言葉を放った。


「このこと、秘密にして下さいね。俺との、約束です」


極上の笑みを浮かべ、そのまま私の手を引き、車の中へ。



真也と約束を持てた



それは彼女らにとって極上のご褒美らしく


車の中に入って数秒後、外からは黄色い声が鳴り響いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ