最後の恋は甘めの味で
第6章 高級ホテル
「なにしてるの.....?」
「見て分かりません?」
はぁと息を吐き、呆れムード満載の佳世。
........?
バレてない?
佳世の声音は私と話している時とは全く違う。
他人のことを話してるように上條くんに話しかける。
「ここ、会社よ?少しは自重しなさいよ」
「ごめんなさい。でも、俺、本気で落としたい子なんですよ」
その言葉に不覚にもドキリとする。
違う!違うから!
佳世から逃れるためのジョークだから!
「外でやりなさいよ。全く......適度にそういうのはしないといろんな女性から反感買うわよ?」
「大丈夫ですよ。俺、うまく立ち回る方法知ってるんで」
「くー......憎いけど、いい男だから言える言葉ね。じゃあ、私人探してるから」
その言葉を最後に佳世が階段を降りる音が聞こえた。
ホッと胸を撫で下ろすも、上條くんの腕の力が緩む気配はない。
っていうか.....よく考えたらこの状況.....
近すぎない?!
そう意識してしまえば溢れかえる上條くんの匂いと力強さ。
男なんだと急に思い始めてしまった。
それに伴い高鳴る心臓と上昇する体温。
それを知ってか知らずか上條くんの腕の強さが強まる。
「っ.......かみ、じょう、く.....」
「暁さんの同期、いい人ですね......」
「見て分かりません?」
はぁと息を吐き、呆れムード満載の佳世。
........?
バレてない?
佳世の声音は私と話している時とは全く違う。
他人のことを話してるように上條くんに話しかける。
「ここ、会社よ?少しは自重しなさいよ」
「ごめんなさい。でも、俺、本気で落としたい子なんですよ」
その言葉に不覚にもドキリとする。
違う!違うから!
佳世から逃れるためのジョークだから!
「外でやりなさいよ。全く......適度にそういうのはしないといろんな女性から反感買うわよ?」
「大丈夫ですよ。俺、うまく立ち回る方法知ってるんで」
「くー......憎いけど、いい男だから言える言葉ね。じゃあ、私人探してるから」
その言葉を最後に佳世が階段を降りる音が聞こえた。
ホッと胸を撫で下ろすも、上條くんの腕の力が緩む気配はない。
っていうか.....よく考えたらこの状況.....
近すぎない?!
そう意識してしまえば溢れかえる上條くんの匂いと力強さ。
男なんだと急に思い始めてしまった。
それに伴い高鳴る心臓と上昇する体温。
それを知ってか知らずか上條くんの腕の強さが強まる。
「っ.......かみ、じょう、く.....」
「暁さんの同期、いい人ですね......」