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最後の恋は甘めの味で

第40章 え?言いましたよ?

確かに私がここに来るための交通手段は車だけだった。


しかし単調な景色が続く高速道路を走り眠ってしまった私。


起きて目に入った光景がこんなに華やかだったら誰しも自分の居場所を疑う。


「だっておかしい!日本ってこんなよ?!こんな豪邸入るわけない!!」


人差し指と親指で表せば


流石にそれはねぇよと正された。


んなこと分かっているけどもこの豪邸は日本の和の字には合わなさすぎる。


そうこう混乱している私を置いて真也はそのまま極普通に玄関へと歩を進める。


私は慌ててそんな真也の腕を掴んだ。


「待って待って!まさかだけど、その、お婆ちゃんって.....」

「ここにいますけど。本当どこで暁さんの情報を得たのか」


真也はただただ呆れたといった感じで再度歩を進めた。


私はそんな真也の背を必死に追うことしかできなかった。

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