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最後の恋は甘めの味で

第40章 え?言いましたよ?




豪邸に入り、目に入る広い空間とシャンデリアに思わず目がチカチカしてしまう。


クラッとする体をなんとか持ちこたえる。


キラキラチカチカ。



こんな世界、乏しい私の経験じゃ絵本の中だけしか.....



お姫様気分に浸っていると私の耳に届く威圧的で低い声。


「はぁ?」


それは広い空間に響き、私の腹まで到達した。


見ればセバスチャン....ならぬ執事と思しき人と真也が向かい合いどこか嫌悪ムード。


「......本当勘弁してくれよ.....」

「申し訳御座いません。真也坊っちゃん。早苗様も心惜しんでの外出でして......」



真也”坊っちゃん”?

心惜しんでの”外出”?


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