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最後の恋は甘めの味で

第40章 え?言いましたよ?




「.......暁さん、生きてます?」


問いかけるはおそらくお風呂上がりの真也。


私はキングサイズのベッドにうつぶせたまま、力なく返事をする。


「ふぁーい.....」

「......それは良かったです.....」


呆れたような真也の声が聞こえたけれど気にせず余韻に浸る。


あの後に待っていたのは優雅で豪華なおもてなし。


食事に遊びにどれをとってもたまらんほどで


最初こそは戸惑ったものの身を任せてしまえばそこに待つのは幸福だけだった。


エステにサウナに爪のケア、オススメされるもの全て試して


身も心も満足し切っていた。


ムフッと変な笑いを出せばぎしりと音を立てベッドが沈む感触。


顔を起こし、そちらを向けば髪が乾ききっていなくて


その髪から雫を垂らす色気満載の真也が見えた。


上半身は何も着ていなくてその上品な筋肉を見せびらかしていた。


ほう....と声を漏らし見入ってしまう。



まあ、それは置いといて.....



私は体を起こし、正座して真也の隣に座った。

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