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最後の恋は甘めの味で

第6章 高級ホテル

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連れていかれた部屋は最上階とまでは言わないが、それにほどなく近い階。


部屋に入って、すぐ目に入ったのは一面に広がる夜の都内。


「うわぁ......」


思わず感嘆の声を上げそちらへ足を向ける。


ホテルの前面は全てガラス張りで夜景が一望できる仕様になってたのは、普通に暮らしてて目に入っていた為知っていた。



でもまさか、実際にその景色を見れるとは.....



「お気に召しましたか?お姫様」


そんな普通の人が言えば寒イボが立つようなことをさらりと抜かす上條くん。


聞きたいことはいっぱいあるのに、うまく言葉が出てこない。


「とりあえず俺、シャワー浴びるんで、部屋ん中の物品はしゃぎ過ぎて壊さないようにして下さいね」



なっ....!



馬鹿にしたような含み笑いを残し、上條くんはバスルームに消えていった。



あの野郎

上がってきたら質問攻めにあわせてやるんだから

覚悟しときなさい



とは言ってもそれこそ私は、上條くんが上がってくるまですることがなくなったということになる。


ぽつんと立ち尽くし、部屋全体を見回す。

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