テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第6章 高級ホテル

......でも、これは現実だ



急に頭が冷える。


ひょこひょことついてきたけどつまり、これっていうのは、そういうことなのだろう。


今更ながら、自分の行動を後悔する。


ふかふかのベッドに顔をうずめているとガチャッと戸が開く音がした。


見なくてもその存在がものすごい色気を纏っていることを感じ取れた。


「楽しかったですか?ベッドへのダイブ」

「!!///き、聞こえ.....」


ばっと顔を上げ、目に入った上條くんの姿に息を呑む。


「聞こえたも何もあんだけドタバタすりゃあね......下にも部屋あること忘れないで下さいね。まあ、響くことはまずないんでしょうけど」


上條くんはまだ濡れている髪を荒々しくバスタオルで拭きながら私に近寄ってくる。


上條くんの体を纏っているのは下半身を隠すタオル1枚のみ。


細いのにしっかりついた筋肉とそのしなやかな腰。


体のどの部分を取っても完璧な上條くんはベッドに腰を下ろした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ