最後の恋は甘めの味で
第8章 イライラ
そこで生まれる疑問。
ーーなぜ、見ていたのか
本人に聞けるはずもなく、悶々としているうちにいつの間にか昼食時になっていた。
考えてもわからないことは考えないようにしている私。
早速頭を弁当に切り替えた時、掴まれる腕。
「ちょっと話そうか。暁」
今朝、ついていくと決めた人にそのままお弁当と一緒に私は引きずられていった。
来たのはまたもや屋上。
「で、どうなのよ」
「どうなのよって何が?」
黙々と弁当を食べる私に差し迫るように聞いてくる佳世。
「何がって上條くんに決まってるでしょ?」
もはや名前を隠す気はないらしい。
つい先程その男について考えるのを止めた私。
「さっきもずっと暁のこと見てたみたいだし、昨日は昨日で階段の踊り場でいちゃこらしてたみたいだし。さっぱりどうなってるのか私、分かんなくてさ」
そうそう
私もその見てたことも階段でのいちゃこらも......?
ぽとりと箸を落とす私。
?マークを浮かべる佳世。
数分くらい経ったあと、あ、と小さく佳世が声を漏らした。
ーーなぜ、見ていたのか
本人に聞けるはずもなく、悶々としているうちにいつの間にか昼食時になっていた。
考えてもわからないことは考えないようにしている私。
早速頭を弁当に切り替えた時、掴まれる腕。
「ちょっと話そうか。暁」
今朝、ついていくと決めた人にそのままお弁当と一緒に私は引きずられていった。
来たのはまたもや屋上。
「で、どうなのよ」
「どうなのよって何が?」
黙々と弁当を食べる私に差し迫るように聞いてくる佳世。
「何がって上條くんに決まってるでしょ?」
もはや名前を隠す気はないらしい。
つい先程その男について考えるのを止めた私。
「さっきもずっと暁のこと見てたみたいだし、昨日は昨日で階段の踊り場でいちゃこらしてたみたいだし。さっぱりどうなってるのか私、分かんなくてさ」
そうそう
私もその見てたことも階段でのいちゃこらも......?
ぽとりと箸を落とす私。
?マークを浮かべる佳世。
数分くらい経ったあと、あ、と小さく佳世が声を漏らした。