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最後の恋は甘めの味で

第9章 相合傘

彼が行かない理由はわからないが立ち止まったままではいつまで経っても家に着かない。


私は鞄を頭に乗せ、せめてもの抵抗で一歩を踏み出した。


「暁さん」


不意にかけられた言葉。


私は振り返り、上條くんを見る。










「.........入れて、あげましょうか?」

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