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ディーン×サム

第1章 Forbidden Fruit

僕は兄貴の首にしがみつき、赤ん坊のように甘えた。28歳にもなって恥ずかしいが、ほんとに怖かったんだ。

「シィィー、いい子だ……」

兄貴は優しく僕の髪を撫でてくれた。僕は顔を上げ、兄貴にキスした。頬や額にじゃなく、唇に。
なんでそんなことをしたのか自分でも分からなかったけど、たぶん衝動的にだったんだと思う。僕はいま、普通の精神状態じゃないんだから。
僕は兄貴が怒って僕を突き飛ばすと思った。強烈なパンチを食らうだろうと。

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