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モーテル305号室

第1章 始まりはハタチ。



店閉めを終えて
深夜のファミレス女二人。

けだるそうな店員がメニューを
聞きにやってくる。

2人は同じものを頼む。

「ホットココア。クリーム多めで。」




そしてゆりが切り出した。

「彼とはどうして別れたの?」

「簡潔に言えば、風俗やってるのがバレたから。
受け入れてもらえなかったし、それが
当然だと思う。
付き合って2年、初めてビンタされたよ(笑)
最後の愛情だったとも思う。
殴られたことが嬉しいわけじゃないよ?」

「そっか。めぐはそれで納得してるの?
風俗辞めてでも、彼とよりを戻したいと思わなかったの?」

「そこなんだよね。
彼とよりを戻してまで、この仕事を
上がらなきゃ、って思えなかったんだ。
収入もぐんと変わったしね。
彼よりも、お金を選んでしまった。
せめてモノ救いは、彼に性病を移さずに
すんだことかな。」

「え…性病って…なんか…」

「うん、リアルで引くでしょ。
けどこれが現実だし常に付き合わなきゃ
行けないリスク。ちなみにまだ性病には
一度もかかったことないよ。
けど、いつなったっておかしくない覚悟を
しておかなければいけないし
その意識もないまま仕事をする資格はないと思う」

「……うん。なんかそれ聞いて尚更
受け入れられないかな…。
めぐのこと心配なんだ。
わたしはめぐが可愛くて、大切で
仕方が無いし、今も現実味わかないの。
風俗なんて無縁だと思ってたから」


めぐは「ありがとう、けど今はやっぱり
彼と別れたこともあるし今上がったら
彼と離れた意味がなくなるから。
それにやっぱり自分の中で効率よくお金を
稼ぎたい。私馬鹿だからさ、これが
今の現状では最善の方法だと思ってる。
本当にごめんね」



なんだかめぐみが別の人に見えた。

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