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特別刑務所(仮)

第9章 買物。

暫くすると数着の洋服を手に戻ってきた。

「君みたいな子はこう言う方が似合うよ。」
「ん?」

その人の渡されたのはモコモコした黒いパーカー。
フードには猫のような耳がついている。

「そのジャケットも良いけど、君みたいな童顔系だったら絶対これ。うん。俺の見立て完璧!さ、着てごらん」

そう言われパーカーを羽織る。

「変じゃ・・・」
「か、かわいい。フード!フード被って!さあー、さあー」
「え?あ、うん。」

フードを被るとさらにテンションをあげる。
そんなはいテンションの店員の声が一瞬にして冷める。
何があったのかと店員の方を見つめると、店員は俺ではなく俺の後ろの方を見て固まっていた。
何事かと後ろを振り替える。

「決まったのか?」
「あっ、九条。これがいいって言われた。」
「瑠依がそれでいいな良いのでは?」
「んー。暖かいしこれでいいよ。」

九条はそうかと言い店員に会計をしてくれと頼む。
俺がそのまま着ていくと言うと値札も切ってくれた。

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