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特別刑務所(仮)

第9章 買物。

「う、うるさいなー前は乾いてるんだからいいだろ!」

そう威張ると九条は俺からドライヤーをとりあげると俺の髪を乾かし始める。
九条の指が優しく髪に触れる。

「・・・・・・」

その感触に浸っているとドライヤーの音がやむ。
指から無機質なものに変わる感触が頭皮に伝わる。
何をしてるのか横目に見るとヘアブラシで髪をとかしていた。

「いいよ。」
「ぅ。」

なんとなく、お礼を言いそびれる。
その場にいるのも何となくいづらくて寝室へ先に向かう。
時計の針はまだ9時前だけど早く寝てしまおうとそう思った。
ベッドに入るもなかなか寝付けずにいた。
すると部屋のドアが開く。
顔を布団から出しドアを見つめる。

「寝るなら歯磨きなよ。虫歯になるよ。」
「・・・」

九条はいつものようにため息をつくと自分のベッドに腰かけた。

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