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特別刑務所(仮)

第9章 買物。

俺はそんな九条を見つめながらしばらくボーッとしていた。
何となくそんなときに狩野たちの話を思い出していた。

「瑠依。明かりつけるよ。」
「・・・」
「はぁー。」

電気がつき部屋が明るくなる。暗闇になれた目はその明かりを眩しく感じた。九条は電気をつけると本棚から一冊とりだし本を読み始める。

「・・ょぅ。」
「ん?何か言った?」

聞こえないような声で呼んだつもりだったが九条はこちらを見る。
読んでいる本を閉じるとこちらのベッドに近づく。

「あ、えと。狩野たちにね、いろいろ。」
「・・・で?」
「その、思い出してたら」
「たら?」
「だから、」

顔が赤くなるのを感じる。
体が一気に熱を帯びる。

「瑠依。ちゃんと教えて。」

九条は俺の顔を持ち無理矢理目を合わさせる。

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