特別刑務所(仮)
第9章 買物。
行為が終わって少しの間二人で横になっていた。
そんなゆったりした時間が流れていたとき九条は口を開いた。
「瑠依。俺はお前が何でここに入れられたのか資料越しでしか知らない。最初は殺人快楽者かと、こんな子供がって思ってた。でも一緒にいてあまりそうは感じない。お前本当はどうなの?」
九条は目線だけこちらに向ける。
回答次第でこの空気が変わる。そんな感じ。
「人殺しか・・・正直殺すときに楽しいとかそう言うのはないよ。ただ、反省もない。」
「・・・」
「俺、父親から毎晩毎晩部屋に呼ばれては殴られてて、母親は俺を家から一歩も出ないように部屋に軟禁してた。だから俺にとってその世界は当たり前でみんなそうだと思っていた。」
「ある日ね、俺に二人の兄貴がいるのを知ったの。年が離れてて二人とも家を離れていて帰ってこないか知らなかったんだけどその一人が帰ってきてさ、夜親父と一緒に俺をね、、、」
「そのとき兄貴に言われたんだ。お前は一生道具だって。その時なにか自分の中で壊れる音がした。」
「部屋にあったゴルフクラブをもって先ずは兄貴の頭かち割った。その瞬間すごい気持ちよくなった。恐怖する親父の顔は滑稽で。」
「そのあと家族全員。それから俺が虐待されてるのを知って見過ごしてた近所の人たち。」
「見回りなんて口ばかりの警察や保護センターの人。それから幸せそうにしてる連中みんな。手当たり次第。」
ポツポツ話す俺の肩が微かに震えているのに九条は気がついたかのようにそっと抱き寄せる。
そんなゆったりした時間が流れていたとき九条は口を開いた。
「瑠依。俺はお前が何でここに入れられたのか資料越しでしか知らない。最初は殺人快楽者かと、こんな子供がって思ってた。でも一緒にいてあまりそうは感じない。お前本当はどうなの?」
九条は目線だけこちらに向ける。
回答次第でこの空気が変わる。そんな感じ。
「人殺しか・・・正直殺すときに楽しいとかそう言うのはないよ。ただ、反省もない。」
「・・・」
「俺、父親から毎晩毎晩部屋に呼ばれては殴られてて、母親は俺を家から一歩も出ないように部屋に軟禁してた。だから俺にとってその世界は当たり前でみんなそうだと思っていた。」
「ある日ね、俺に二人の兄貴がいるのを知ったの。年が離れてて二人とも家を離れていて帰ってこないか知らなかったんだけどその一人が帰ってきてさ、夜親父と一緒に俺をね、、、」
「そのとき兄貴に言われたんだ。お前は一生道具だって。その時なにか自分の中で壊れる音がした。」
「部屋にあったゴルフクラブをもって先ずは兄貴の頭かち割った。その瞬間すごい気持ちよくなった。恐怖する親父の顔は滑稽で。」
「そのあと家族全員。それから俺が虐待されてるのを知って見過ごしてた近所の人たち。」
「見回りなんて口ばかりの警察や保護センターの人。それから幸せそうにしてる連中みんな。手当たり次第。」
ポツポツ話す俺の肩が微かに震えているのに九条は気がついたかのようにそっと抱き寄せる。