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特別刑務所(仮)

第3章 学校。

俺は決心したかのように学校とは逆向きになり来た道を走った。

「はー。くそガキ。」

九条は静かに呟いた。
ポケットの中からタブレットのようなものを取り出すと画面にむかい

「被験者1056逃亡中。見つけ次第拘束してください。」
と、告げた。

しばらくすると画面に確保の文字がアップされた。
九条は学校前にいると返信し連れられてくるのを待った。

「九条。」

名前を呼ばれ顔を向ける。

「あー、駒。助かった。」

駒と呼ばれた人の影から瑠依は出てきた。

「・・・・・・」
「今回はまだ、初めてだからおとがめは無いよ。次は有無もなくだけどね。
ね。九条。」
「・・・・・そうだな。」

不機嫌で元々怒ってるような九条とは真逆に駒は優しそうなおじさんだ。

「瑠依、学校にいくぞ。」
「・・・」
「俺も一緒に行くよ。」
「迎えか?」
「次いでだけどね。」

はははと笑う駒を見て瑠依は専属刑務官を九条と代えてほしいとさえ思った。

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