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特別刑務所(仮)

第3章 学校。

とりあえず今回は駒さんが九条をなだめ拘束は解除された。
どうやらここでは刑務官の人間はみな枷専用の鎖を持ち歩いているらしい。逃げても無駄ってことか。
一段落つき、校内へ。
下駄箱で靴を脱ぎスリッパにはきかえていると後ろのほうから元気のいい声が聞こえてきた。

「駒場!!!駒駒ここま駒!」

その声につられ後ろを振り返ると黄色い髪の毛の少年が走ってくる。その少年の顔を見るとどこか幼い。身長も低く恐らく150センチも無いだろうその彼は少し大きめの所謂囚人服と呼ばれるような上下ボーダー服を身に纏っていた。

「希沙。お疲れ。」
「和明はー、なんでここにいるの?あれ?そちらさんは新人さん??あ、俺瀬川希沙。18歳。小さいとかはタブー単語な!んで、俺の専属刑務官の駒場和明!!カッコいいだロー!え?あれ和明のことは知ってる??そうかーなんで?まーいいや」

答える暇がねー。て言うか、駒って人駒場って言うんだ。

「希沙、九条たちは学校に挨拶しに来たんだよ。邪魔しちゃ悪いから俺たちは帰るよ?」
「そっかー。んじゃーあとでな!」
「え?後で?って、」

俺は疑問を抱えたまま校長室へ行き挨拶を済ませ九条とこれから生活する家へ向かうことになった。

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