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「るーちゃん・・・」
「ほら、九条のせいで・・・」
「俺が悪いのかよ。」
「どう考えてもお前だろうな。」


そうだ、そうだ。
九条が悪い。
一歩も動かずに顔を伏せ踞る俺に瀬川は心配そうに話しかけ近づく。


「るーちゃん、あのね、大丈夫だよ！気にしなくても」


その優しさが今の俺には逆効果だった。

「はー。わかった！るーちゃん、俺も恥ずかしいことする。それるーちゃんが見たら、おあいこでしょ！」
「え？」


瀬川の突飛な発言に顔をあげる。
すると瀬川は、駒場を俺のもとまで引っ張りつれてくる。


「希沙なに？何するの？」
「和、いつもみたくして！」
「は？ここで？今？」
「うん！だって、るーちゃんだけ恥ずかしいんじゃー
ずるっこだから！」


大分困ったように瀬川を諭そうとする駒場。
それに対し一歩も引かない瀬川。